レイテ島に多くの国の救助隊や医療関係者が全力で、救出活動を展開している。


その地に居る人々の願いは、地中に埋まって今も尚救助を待っているであろう子供たちの救出・・・・。

安否の確認は取れないが、生きていると言う望みを賭けて救助活動を続けている。

毎日新聞は、そんな国際救助隊の隊員たちに目を向けた記事を書いていたので紹介してみたいと思う。

＞比レイテ島地滑り：海外救助隊加わり２０００人、小学校を重点に捜索

＞【ギンサウゴン村（比レイテ島南部）大澤文護、中尾卓司】フィリピン中部レイテ島のギンサウゴン村で、地滑り発生から４日たった２１日朝、フィリピン軍と米軍の計３００人に、台湾、マレーシアなどの国際救助チームを合わせた計約２０００人が現場で救出活動を再開した。

＞地滑りを起こしたカン・アバグ山のふもとにあった小学校について、南レイテ州政府当局者が２０日夜、校舎が埋まっているとみられる現場の地中から「物音が聞こえる」と発言した。しかし、生き埋めになったとみられる児童２４６人らの生存は確認されていない。

＞フィリピン軍当局者は地中から音が聞こえるという情報をもとに小学校の埋没現場を中心に救助犬、音波・温度探知機を使って、生存者がいるかどうかの確認を最優先するとしている。また、土砂に埋まった村の集会場も重点的な捜索対象になっている。

＞フィリピン軍当局者は「生存の可能性は時間ごとに低くなっている。各国・各チームと協力して救助に全力を挙げたい」と語った。現地は２０日夜に豪雨に見舞われ、現場の土砂はさらにぬかるんで立ち入るのも困難な状態だ。それでも軍のヘリコプターやブルドーザーなどを使って人員を輸送し、なるべく多くの救助隊を現場に入れたいという。また、情報確認のため連日夕刻、各チーム合同の会合を開き、救助活動の迅速化と進展を図る方針だ。
＞◇経験豊富、地元も期待－－台湾隊

＞行方不明者の捜索・救出活動に台湾、マレーシア、米国の救援部隊が加わっている。台湾とマレーシアの救援部隊が探査装置で生存者の手がかりを探り、米海兵隊が大型重機で現場の進入路確保を担う。２１日も協力して、児童が閉じ込められているとみられる小学校校舎の捜索に取り組んだ。

＞台湾の非政府組織（ＮＧＯ）「台湾国際レスキュー隊」は、音波探知と温度感知の二つの最新式探査装置を現場に持ち込み、現地入りした１９日以降、フル稼働を続けている。真っ赤な制服の３３人の台湾隊は現場でもひときわ目立ち、ロセット・レリアス南レイテ州知事も「期待している」と語る。

＞台湾隊は、０４年１２月のインド洋大津波で被害を受けたインドネシアでも活躍し、現場経験が豊富だ。呂正宗隊長は「水と土砂、石、岩が混じり、すぐに腰まで沈んでしまう厳しい現場だが、人命救助のため、自分たちしかできない役割を果たしたい」と表情を引き締めた。

＞マレーシア隊は４５人。特別訓練を受けたレスキュー隊や医師らで構成され、生存者の発見を目指す。レスキュー隊のヤコブ・ユソフ隊長は「食糧と水なしに、人間は６日間生きられるという。望みはある。以前に、日本のＪＩＣＡ（国際協力機構）で受けた災害救助訓練が現場で大いに役立っている」と言う。

＞一方、米海兵隊は、ヘリコプターで救助要員の兵士や機材を搬入。土砂を取り除く作業に不可欠な進入路の確保などに力を発揮している。

毎日新聞　2006年2月21日東京夕刊より引用



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